資格取得やキャリアアップのために「勉強を習慣化させたい!」と思っていても社会人になると勉強時間の確保が難しいですよね。
新しい参考書を買ったのに仕事後は疲れて手つかず。
文房具を新調したのにやる気があったのは最初だけ。
特に子育て中の方など毎日イレギュラーなことだらけで、まとまった時間を計画することすら難しいですよね。
- 社会人が勉強を習慣化するコツ
- 社会人が勉強時間を捻出するコツ
- 社会人の勉強タイムスケジュール
是非最後まで読んで参考にしてください。
社会人の勉強時間スケジュール|1日のタイムスケジュール
結論からいうと社会人の1日の勉強時間は2時間が限界なのかなと思います。
私の平日のスケジュールを紹介します。
時間 | 内容 | 勉強時間 |
5:45 | 起床 | |
5:50~6:30 | 勉強 | 長くて30分 |
6:30~7:30 | 息子起床+朝準備 | |
7:30~8:45 | 通勤(ながら勉強) | 長くて40分 |
8:45~16:30 | 仕事 | |
16:30~17:45 | 帰宅(ながら勉強) | 長くて40分 |
17:45~21:30 | 息子対応や家事 | |
22:00~23:00 | 勉強 | 長くて50分 |
通勤時間はテキストを開いたりなど、がっつり勉強することができていません。
なので、実際に座学といった勉強時間は1時間半ほどしか取れていません。
1歳半の息子が続けて寝ないので、夜中起きることもしばしば・・・。
ただ、こうやってスケジュールを見える化すると改善ができそうな気がしますね。
特に朝はもう少し早く起きられそう。
スケジュールを見える化することで「無駄な時間」「改善すべき行動」が見つかるかもしれません。
社会人が勉強を習慣させるコツ
時間が限られた社会人が勉強を習慣化させるために大切なコツは6つです。
- 目標を明確にする
- 期限を決める
- 数字にこだわる
- ステップを簡単にする
- 記録をする
- できなかった自分を責めない
目標を明確にする
私の場合ですが、2年の間で5つの資格を取得しました。
目標をたてる上で大事とされている「SMARTの法則」を聞いたことがありますか?
「SMARTの法則」とは
仕事のプロジェクトなどでも使われる目標設定の手法です。
Specific:具体的である
Measurable:計測可能である
Achievable:達成可能である
Related:より大きな目標につながっている
Timed:期限がある
それぞれの頭文字をとって「SMARTの法則」といいます。
- 2024年3月の試験でTOEIC850点を取る
- 3ヵ月で日常英会話のテキストの例文を100文暗記する
- 英語の資格を取る
- 英会話をマスターする
目標を明確化することで、ゴールまでの逆算ができ1日のタスクも具体的になります。ゴールを目標にするモチベーションも維持しやすいでしょう。
旅行に例えてみるならば、
- 旅行先を決める
- 宿泊日を決める
- ホテルを決める
- 手段を決める
と言った具合です。「〇〇へ行く!」といった明確な目的地がなければ達成できません。
また、目標達成したあとの自分を想像できるようにしておくことも非常に大切です。
- TOEIC850を取って上司や家族に褒められている自分
- 日常英会話を覚え外国人観光客と簡単なコミュニケーションがとれている自分
その時の達成感や良い気分も合わせて想像するとより効果的です。
目標が明確化されていることで、ゴールと現状との差も明確になり対策も具体的になるでしょう。
期限を決める
目標が明確に決まったら、いつまでに達成するか期限を決めましょう。
期限を設定せず「いつか受験する」といった場合、先延ばしする可能性が非常に高くなります。
期限を設けることで「締切効果」※が働き、モチベーションを維持しながら勉強に取り組むことができます。
期限が決まっていることで下記のようなメリットも期待できます。
- 集中力が高まる
- 無駄が減る
- 生産性が向上する
- モチベーションの向上
- 適度がプレッシャーがかかる
資格試験の場合は、最初に試験を申し込むことがおすすめです。
「お金を無駄にできない!」といったもったいない精神も働くでしょう。
目標を達成するために期限を設けるのは必須のポイントです。ただし、適切な期限を設定することが重要です。
3ヵ月で簿記3級合格を目指す
1ヵ月で簿記2級合格を目指す
現実的な目標と短期的なスケジュール設定が大事です。
数字にこだわる
ゴールの期限が決まったら、目標までに費やせる時間やタスクを数値化してみましょう。
例:世界遺産検定2級を3ヵ月で合格したい場合
試験日 | 3月1日 |
試験日までの日数 | 90日 |
試験日までの平日の日数 | 80日 |
試験日までの休日の日数 | 10日 |
平日勉強できる時間 | 2時間 |
休日勉強できる時間 | 4時間 |
総合勉強時間 | 200時間 |
数字にこだわると以下のことが可視化できます。
- 対策に必要な時間
- ゴールまでに必要なタスク量
- 日々の進捗確認
細分化できるので、1日に「何を何時間しなければならない」と取り組みやすくなります。
進捗が追跡しやすくなると問題点が見えやすくなるので、対策改善がしやすいメリットもあります。
ステップを簡単にする
習慣化できない人の特徴に「最初から大きなことにとりかかる」ということがあります。
計画を分割し、取り組みやすくするのは非常に重要です。
最初から「毎日5時間勉強しよう!」や「洋画を字幕なしに見よう!」などはステップが大きすぎます。
まずは1日5分でも机に向かうことや日常会話用の簡単な参考書や中学文法、英単語から学習するなど小さいことから初めてみましょう。
以下はステップを簡単にするためのアプローチです。
- If-thenプランニング
- パブロフの犬状態にする
- 準備に時間をかけない
- 作業興奮状態に
- 日常の行動に組み込む「If-thenプランニング」
有名な「If-thenプランニング」は習慣化の王道ともいえます。
「If-thenプランニング」のやり方はシンプルです。
①If → 〇〇が起きたら
②Then → 〇〇をする
「If-thenプランニング」を行う際は、すでに日常生活で必須の行動に組み込むのが良いでしょう。
①If → 朝服を着替えたら
②Then → 机に座って参考書を開く
①If → 歯磨きをしたら
②Then → リスニングの音源をかける
①If → 電車に乗ったら
②Then → 本を開く
- パブロフの犬状態にするポモドーロタイマー
習慣化を妨げる大きな原因はYoutubeやXなどSNSの無駄な視聴ではないでしょうか。
手が空いてしまうとついつい携帯をいじってSNSを開いてしまいますよね。
そんなときは自身をパブロフ犬状態にさせましょう!
パブロフの犬とは
犬にベルを鳴らしてえさを与えると、ベルを鳴らしただけで、犬がだ液を分泌するようになる。ロシアのパブロフ(1849〜1936年)が実験で発見した生理現象で、「パブロフの犬」と呼ばれる。
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20140929_01/
つまり条件反射で行動を強制させるんです。
パブロフの犬でいうベルの条件を「ポモドーロタイマー」に代用するのがおすすめです!
どんな状況下でもポモドーロタイマーのスイッチを押したらシャーペンを持つ!
こんなシンプルな行動が一瞬で集中モードに切り替えてくれます。
私の場合はAppleWatchのポモドーロアプリのスタートをトリガーにしてます!
おすすめのポモドーロタイマー
- 準備に時間をかけない
みなさんは人間が一つのことに集中できる時間がどのくらいか知っていますか?
その時間なんと8秒。
人間は想像以上に注意力が散漫です。
- 勉強をしようかなと思って机に座ってみたものの、机の掃除を始めてしまったり。
- 片づけをしているうちに漫画を見つけ読み始めてしまったり。
選択肢があると、人間の脳は楽なほうへ行動してしまうものです。
机の上に携帯があるだけで集中力が低下し、テストの点数にも影響することがアメリカの研究で分かっています。
机の上には、勉強したい参考書を開いておきすぐに作業にとりかかれるような環境を作っておくのが良いでしょう。
- まずは取り組んで作業興奮状態に
車がエンジンをかけるときに一番揚労力を使うのと同じように、人間も作業を開始するときが一番労力を使います。
「お風呂に入るのが面倒くさい」
「お皿を洗うのが面倒くさい」
開始前に意欲が出ないことはよくあることですよね。
ですが、「始めてみたらあっという間に時間が経っていた」という経験もありませんか?
作業を始めるとドーパミンの分泌によって作業興奮状態になり、脳が「作業を続けるよう」信号を出します。
作業興奮状態になると、作業を続けること自体が快感になり予定より長い時間作業を続けることができます。
なんだかやる気が出ないときは、とりあえず作業を始めてみましょう!
記録をする
みなさんはご自身が1日でどのくらいの単語を覚えることができるか知っていますか?
せっかく目標を立てても、自分が1日でどれくらいの量をこなせるのか把握していないとうまく計画を立てられないでしょう。
私は60単語くらいが脳が疲れない単語数です。
毎日記録することで、「いつどんな内容を勉強したのか」「復習のタイミングはいつがいいのか」など効率よく勉強することができます。
- 勉強時間
- 勉強内容
- 進捗
を記録することで自己分析にもなります。
「このくらいの量ならこの時間で勉強ができる」「そろそろ復習のタイミングだな」など計画的に勉強できるでしょう。
今では勉強を記録することに特化したノートも多く販売されています。
私は受験生でもないのに、合格手帳を使ってます。(笑)
何より記録を残しておくことで「自分はこれだけ頑張ったんだ!」と自信になるはずです。
できなかった自分を責めない
勉強を継続する一番大事なことは「できなかった自分を責めない」ことです。
目標を立て、資格の申し込みもし、日々のタスクを細分化しやる気は十分!
だけど実際に始めてみると
「仕事で疲れて帰ったらそのまま寝てしまう。」
「なかなか朝起きられない。」
「ぜんぜん暗記できない。」
など多くの挫折が起こるでしょう。
意気込んで始めてもつまずいてしまうと「やっぱり自分は続かない」「物覚えが悪い」「どうせ自分にはできない」などネガティブなマインドに入ってしまいますよね。
でも、そんな自分を絶対に責めないでください。
「忘れる」「新しいことが続かない」これは人間として普通のことです。
私たちは毎日多くの情報に触れています。その情報をすべて処理していたらあなたの頭はパンクしてしまいます。
あなたを守るために脳が「忘れる」といった行為で手助けしてくれてるんです。
「忘れる」行為はあなたがダメなわけじゃなく、むしろ人間として正常な証なので安心しましょう。
また、人間にはホメオスタシスという恒常性機能があります。
どんなに寒くても体温を36度前後を保てるのはホメオスタシスのおかげです。
「新しい習慣が続かない」これも根性がないせいではありません。正常にホメオスタシスが機能している証拠です。
思い悩む必要なしです。
仕事で忙しい中、勉強までしようとしてるんです。友達が同じことをしていたら、絶対に褒めますよね?
自分を責めるのではなく、「昨日より少しでも理想に近づく」「そのために今日1秒でも長く勉強する」くらいの気持ちで頑張りましょう。
社会人が勉強時間を捻出するコツ
仕事で忙しい社会人がなかなか勉強時間を捻出するのは難しいですよね。
そんな中でも時間を捻出するコツを3つお伝えします。
- 時短アイテムを使う
- 通勤時間を有効活用
- 生活時間に組み込む
時短アイテムを使う
時間を捻出する1番効果的な方法は時短アイテムを購入することです。
掃除や洗濯、家事には多くの時間を費やしますよね。
- 掃除→ロボット型掃除機
- 洗濯→ドラム式洗濯機
- 料理→調理家電
我が家では玄関の幅の問題でドラム式洗濯機が設置できませんでした(涙)
また大きな家電は万単位で大きな出費になりますよね。。。
低コストで始められるおすすめなことは、ドライヤー時間を短くすることです。
髪を乾かすのって時間がかかりますよね。そこでおすすめなのが、よく乾くタオルなどの時短タオルです!
なんとなく乾く時間が短くなった気がして複数枚購入してます!
シャワー後タオルを巻き、乾かしながら単語などを覚える。
通勤時間を有効活用
総務省が公開している「令和3年社会生活基本調査」によると、通勤・通学にかける時間の全国平均は、往復で1時間19分だそうです。
片道約40分通勤時間があるようです。
長い時間がかかりますが、満員電車の中でテキストを開くのはなかなか難しいですね。
そこでおすすめしたいのが
- リスニング教材
- 携帯で視聴できるオンライン教材
- 片手でできる問題アプリ
特におすすめしたいのは、ダウンロードさえしてしまえばオフラインでも視聴できるスタサプ
社会人にも人気な簿記や英検などの試験対策もできるコースもあります。
生活時間に組み込む
社会人が新しく時間を捻出するのはなかなか難しいですよね。
最も手軽にできる方法は、現状の生活の中に組み込むことです。
- 朝準備中にリスニング教材をかける
- お風呂の最中に電子書籍を読む
- 料理や食器洗い中に資格動画を見る
生活必須の時間に組み込むことで強制的に時間を作ることが可能です。
私はドライヤー中でもairpodsで動画視聴することがあります。
まとめ:周りと比べずマイペースに勉強しよう!
社会人で「勉強したいけど仕事で疲れてできない!」「なかなか習慣化できない!」と悩んでる方へ、社会人の勉強継続のコツをお話しました。
時短アイテムやテクニックなど色々ありますが、まずは勉強している自分を褒めてあげることから始めましょう!
周りと比べ無理をしないように、マイペースで取り組んでみましょう。
資格取得やスキルアップを目指している方は是非参考にしてください。
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