新しい言語を学ぶ際に、検定試験を目標に勉強を開始する人も多いのではないでしょうか?
中国語学習者の方の多くがHSKを目標に勉強されていると思います!
- そもそもHSKってなに?
- 何級から受けよう?
- 3級合格にはどのくらい時間が必要?
- どんな勉強法/テキストがいい?
そんな疑問をお持ちの方へ中国語まったくの初心者である私が50時間でHSK3級に合格した際の勉強法やテキストなどをご紹介します!
HSK3級の概要|難易度・合格率は?
HSKとは、中国政府公認の中国語力を測る検定試験のことです。
正式名称のピンインの頭文字「汉语水平考试(hàn yǔ shuǐ píng kǎo shì)」をとってHSKと呼ばれています。
別に、中国語力を測る試験に「中国語検定」というものがあります。
日本の財団法人が運営しており、「中検」と呼ばれています。
「中検」が日本国内の試験であるのに対し、「HSK」は全世界で通用する試験になります。
イメージとしては、TOEICがHSK、英検が中検といった感じ。
HSKの試験は
内容 | 時間 | 問題数 | 配点 |
聞き取り(听力) | 約35分 | 40題 | 100点 |
読解(阅读) | 約30分 | 30題 | 100点 |
作文 | 約15分 | 10題 | 100点 |
合計300点で評価され、HSK3級では6割の180点以上が合格ラインとなっています。
HSK3級の難易度・合格率は?
HSKは1級の初級から6級の上級までの6段階にレベル分けされています。
3級は初中級ともいえるレベルで、履歴書に書いても問題ない級といえます。
HSK3級試験の程度
生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。
語彙量は600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識
https://www.hskj.jp/level/
私個人体感の難易度ですが、「そこまで難しくなかった」です。
理由としては、やはり我々日本人には漢字パワーがあるので雰囲気で分かる問題があるためです。
実際の問題をご覧ください。
A:你有什爱好?
B:我喜欢体育。
もちろん100%理解できませんが、なんとなく体育が好きなんだろうなと分かりませんか。
ちなみに基本的なコミュニケーションがとれるレベルだとされていますが、3級程度では全く話せません!!!
HSK3級の合格率
残念ながら、HSK団体は合格率を公表していません。
知り合いの中国語教師に聞いたところ「3級はほぼほぼ受かってる印象、少なくとも合格率6割以上あると思う。」とのことでした。
HSK2級から受けるべき?
初めて新しい言語の試験に受験するのに、「どの級から受ければいいんだろう?」と悩みますよね。
結論からいうと、HSKに関しては3級からで問題ないと思います!
というのも
- 3級からでも基礎文法は勉強できる
- 2級と3級では内容がかぶっている文法もある
- 2級は履歴書に書ける級ではない
- 2級に5,060円は高い・・・
このような理由から2級を取得するメリットがあまりないというのが正直な意見です。
悩まれている方は一度、3級テキストと2級てキストを見比べてみてみるのも良いかもしれません。
HSK3級の合格に必要な勉強時間は?
HSK3級合格に要する時間は「大学の第二言語における第二年度前期履修程度」とされています。
上記の履修時間はだいたい200〜300時間とされているようです。
え・・・?そんなにかかるの・・・?
ご安心ください。
大学の履修は各科目をだいぶ時間をとって組まれているようなので、実際は1ヵ月半程度と考えてください。
”中国語を話せるようになる”といったレベルは正直無理ですが、HSK3級に合格するだけなら1ヵ月半で十分といえます。
私自身、1日1時間〜2時間を1ヵ月半「50時間」9割で合格できました。
1日2時間ほどの勉強を1ヵ月半すれば合格ラインには十分達するレベルになっていると思います。
HSK3級合格に役立つ効率的な勉強法。
「リスニングを制するものがHSK3級を制する」といっても過言ではないほど、HSKではリスニング対策が重要になります。
漢字は読めるし、意味はなんとなくわかるけど。
問題は日本の読み方と中国の発音が全く異なることです。
①まずはpinyin・声調を覚える!
中国語にはpinyinという「発音表記」があります。
アルファベットで示したものです。
nǐ hǎo ←ピンイン
さらに声調という意味を区別するための、音の高低が4種類もあります。
同じ「ma」でも「mā」「mǎ」では、音声によって発音も意味が変わってくることです。
②単語をディクテーションしていく
そのあとは単語帳を買って、音声を聞きまくりましょう!
例文で覚える必要はありません。
まずは聞き取れる音を増やしましょう。
例文まで覚えるとあまりのボリュームに中国語を投げ出す可能性が高くなります。
聞いて「ん?今のはmǎだったな。。。ん?hēって言ったな?」くらいで大丈夫です!
リスニング力を強化していくために、単語を聞く際はディクテーションをしましょう!
ディクティションとは?
読み上げられた外国語の文章や単語を書き取ること。
「ディクテイション」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
単語を聞き取れさえすれば、文法が分かっていなくても意外と聞き取りの試験で正解が分かります。
③公式テキストをする
HSKは各級公式にテキストが販売されています。
これが非常に優秀なテキストなんです。
- 各課が文法項目ごとに分かれている
- 各課の終わりに確認問題がある
- 頻出単語もカバーされている
基本文法や単語をおさえられるだけでなく、細かく確認問題があることで定着率が分かります。
各章のボリュームもちょうど良く1日1~2章のペースでできるといいでしょう。
④公式問題集をする
単語をディクテーションできるようになり、公式テキストをやるだけでかなり中国語が身近になっているはずです。
そこで最後は公式問題集で問題を解きまくりましょう!
HSK3級必要なテキスト
必要なのは3冊のみです。
- 単語帳 1,200円
- 公式テキスト 3,278円
- 公式問題集 3,190円
新HSK3級 必ず☆でる単スピードマスター
HSK対策の単語帳は色々出ていますが、個人的に良かったのがスピードマスター。
私が単語帳で求めていたことは
- 級で分かれていること。
- 例文が難しすぎないこと。
- pinyinが書かれていること。
- 音声が携帯で聞けること。
サイズ感もちょうどよく、通勤のながら時間に使いやすいです。
中国語検定HSK公認テキスト3級
この公認テキストは本当に神教材だと思います。
各課ごと文法だけでなく単語もポイントでおさえられているので、焦点を絞って学習することができます。
本はとても厚いですが、各課ごとはちょうどいいボリュームなので集中しながらできると思います。
中国語検定HSK公式過去問集3級
HSK公式の問題集です。
問題パターンに慣れておきましょう。
まとめ:1ヵ月半集中的に頑張りましょう!
中国経済が急成長したこともあり、中国語が話せることは大きなメリットです。
「中国語始めてみようかな」「HSK受けてみようかな」と思ってる方、まずは1日1時間1ヵ月半中国語を勉強してみませんか?
HSK3級に合格できるだけでなく、基礎中国語のスキルが身につくのでHSKの勉強は大変おすすめです!