世界遺産に興味あるんだよなぁ。
育児中のスキマ時間に勉強できないかなぁ。
世界遺産に興味はあったものの、0歳息子の育児中でなかなか勉強を諦めていた試験。
そんな私でも、2級に1発合格できました!
- 世界遺産検定2級合格するために必要な時間は?
- 効率的な勉強方法は?
- 3級から受けたほうがいいの?難易度は?
などご紹介します!是非、子育て中の資格取得の参考にしてください!
世界遺産検定2級の難易度・合格率は?
有名人の鈴木 亮平さんが世界遺産検定1級をもってらっしゃるとのことで、ある程度の知名度がある世界遺産検定。
1級は難関だと聞くけど、いったい2級はどうなの!?と疑問を持たれる方も多いでしょう。
世界遺産検定は
- マイスター
- 1級
- 2級
- 3級
- 4級
と5つのレベルに分かれており、2級合格者は大学生以上が多いとこのです。(「NPO法人世界遺産アカデミー」)
大学生~社会人の方に向いている級といえるでしょう。
検定試験の対象範囲は、日本の日本の全遺産+世界の代表的な遺産300件。
現在の世界遺産数が1,157件なので
なんだ、約1/3覚えばいいのね。
と思う方もいるかもしれませんが、到底ノー勉では合格できないラインです。
ちなみに鈴木 亮平さんは2級を一夜漬け合格だそうです。
世界遺産検定2級の合格率
世界遺産検定2級は100点満点中60点以上で合格です。
また、2021年の受験者平均点・合格点は下記になります。
実施月 | 平均点 | 合格率 |
2021年3月 | 66.7点 | 64.9% |
2021年7月 | 59.3点 | 48.0% |
2021年12月 | 57.3点 | 45.9% |
どの年も合格率はだいたい50%。
2人に1人が合格の検定試験となると「なんだ、けっこう簡単そうじゃん。」と思うかもしれませんが、世界遺産は毎年増えていきます。都度新しい情報が必要になるので、油断は禁物です。
世界遺産検定は3級?2級?どちらから受ける?
最初から2級受験もいけるかな?
受験級を悩まれる方も多いのではないでしょうか?
2級は5,900円、3級は4,900円と受験料がかかってくるので、無駄にしたくないですよね。
公式では3級からの受験をおすすめしていますが、個人的には2級からの受験でも問題ないと思います。
私も最初は3級から受験しようと思ってました!
世界遺産検定3級の合格率は76%と、難易度はそこまで高い試験ではありません。
私自身、公式テキスト・過去問題集を購入し4-5時間ほど勉強しましたが、「たぶんこれ合格できそうだな~。」と感じたので、2級から受験することにしました。
また、3級テキストにだけ書かれていた遺産が問題が出るといったことはないようです。
個人的には2級からの受験で問題ないと思います。
不安な方は2・3級併願受験もあるので、そちらで受験するのも安心かと思います!
また、世界遺産検定は合格認定カードが級ごとで色が違うので、コレクションとして全級受験する方もいらっしゃるようです。
- いきなり2級からの試験が不安な方
- 認定カードを獲得したい方
3級から受験するのもおすすめです。
自分も全級の認定カードほしい・・・。
世界遺産検定2級に合格するための勉強時間
社会人の方や子育て中の方は、なかなかまとまった時間をとるのが難しいですよね。
また、もともと地理や歴史、遺産についての知識の差でも勉強時間が変わってきます。
- 0歳児育児中
- 地理や歴史の基礎知識0
- 旅行は好きで世界遺産地数か所行ったことあり
息子はだいたい1日30分~1.5時間昼寝をしてくれたので、その時間に全集中しました!(笑)
そんな状況の私も合計30時間ほどの勉強時間で合格できました。
30~50時間が目安
世界遺産検定2級合格には勉強時間30~50時間が目安と言われています。
1日1時間勉強できるとして、合格に必要な勉強期間はだいたい1ヵ月くらいがでしょう。
私は、1月から勉強を始め3月4日に試験を受けました!
特に子育て中の方はまとまった時間がとれないと思うので、余裕をもって1ヵ月半くらい勉強期間があっても良いかと思います。
世界遺産検定2級に合格するための教材
世界遺産検定2級合格には、公式のテキストと問題集の2冊のみ購入すれば問題ありません!
くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト
公式テキストは書店はもちろん、ネットやメルカリなどでも購入することができます。
私は近所の書店で購入しました。(意外と在庫があることに驚きました。)
最新のテキストは2023年3月15日に販売された第5版のものです。
遺産は随時追加されていくので、改訂が頻繁にされています。
メルカリなどで出品されているのは、第4版以前の古いものが多くので書店やネットで最新版を購入するのが一番良いでしょう!
テキストは、チャプター別でまとめられており教養を深める点でもとても楽しめる本になっています!
世界遺産検定1・2級公式過去問題集
世界遺産検定2級の公式問題集は1級の試験と一緒になっており、各級3回分の試験があります。
こちらは2022年度のものが最新版となっています。
書店やネット、メルカリなどで購入ができます。
世界遺産検定2級に合格するための勉強方法
①一度過去問題集を解いてみる
世界遺産をまったく知らなくても、一度解いてみましょう。
2級問題集には3回分の試験があり、似ている問題が多くのでなんとなく傾向がつかめます。
また、出題形式も分かりどの問題が頻出なのかもよくわかるため対策がしやすいでしょう。
②「基礎知識」と「日本の遺産」は全文暗記のつもりで
世界遺産検定2級の出題範囲は、日本の全遺産25件+世界の代表的な遺産300件。
また、すでに世界遺産検定事務局から出題の比率も公表されています。
基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の自然遺産 | 世界の文化遺産 | その他 |
20% | 25% | 10% | 35% | 10% |
基礎知識と日本の遺産をかため、世界の遺産を少しカバーすれば合格の6割に届きます。
また、テキストを見てもらえれば比重をおいて勉強すべき項目が分かります。
基礎知識 | 18ページ |
日本の遺産(25件) | 51ページ |
世界の自然遺産(複合遺産含め約70件) | 36ページ |
世界の文化遺産(約230件) | 130ページ |
「基礎知識」は18ページと、一番ページ数が少ないにも関わらず20%と出題の割合が高いのです!
「日本の遺産」も同様に25件と遺産数が少ないのですが、出題比率25%ととても高いのです。
「世界の文化遺産」は30%と出題比率はたしかに高いのですが、約230件をやみくもに覚えるより、「基礎知識」「日本の遺産」を集中して覚えたほうが効率的です。
また、テキストには黒文字や赤文字と強調してある箇所があり、試験にもその重要箇所が出題される傾向が高いのですが、「基礎知識」「日本の遺産」に関してはそれ以外の範囲でも出題されます。
「こんなこと書いてあったっけ?」といった内容がよく出題されます。
「基礎知識」「日本の遺産」に関しては全文丸暗記する勢いで勉強しましょう。
③「世界の自然遺産」に手をつける
「基礎知識」「日本の遺産」がなんとなく覚えられてきたら、「世界の自然遺産」を固めていきましょう。
「世界の文化遺産」に比べ圧倒的に数が少なく、各遺産の紹介文章も約4-5行とそこまでボリュームがないので覚えやすいです。
④チャプター別にまとめる
世界遺産公式テキストは、チャプター別に分かりやすくまとめられています。
また、4択で出題される試験問題も同じチャプター内の遺産を選択肢に含めていることがほとんどです。
例題:「古代ギリシャ」に関して、『デルフィの考古遺跡』の説明として正しいものはどれか。
- 紀元前500年のペルシャ戦争ではデロス同盟の結成の
- 紀元前390年に建築家テオドロスが建てたアクレピオス神殿が残る
- 聖ヨハネ騎士団がキプロス島に代わる新たな本拠地とした要塞都市である
- 巫女ピュティアによる「アポロンの神託」が行われたアポロン神殿などが残る
正解は4。
1→『アテネのアクロポリス』、4『デルフィの考古遺跡』と同じ「古代ギリシャとヘレニズム」のチャプターに記載があります。
2→『エピダウロスにあるアスクレピオス』、こちらも同じく「古代ギリシャとヘレニズム」のチャプター。
3→『ロドス島の中世都市』、こちらは「十字軍と騎士団」のチャプターですが、解答と同じギリシャの世界遺産です。
同じ枠組みの遺産を同時期に勉強することで覚えやすさもあります。
自分の興味のあるチャプターから取り組むことでもモチベーションも保たれますね!
私は旅行でも行ったことのある馴染みのある場所から勉強しました。
⑤自分の言葉でノートにする
世界遺産を覚えるのに単に「場所・名前」だけ覚えるのはもったいないです。
世界遺産検定を勉強する一番の魅力は「各地の歴史に触れられながら旅行した気持ちになれる」点だと思っています。
楽しく勉強するには「なぜその遺産が世界遺産に登録されたのか」をつねに問答すると覚えやすいです。
「基礎知識」でも出題範囲である「10個の登録基準」を意識しながら覚えると試験にも活かされます。
私自身、ノートやGoogleスプレッドシートに自分なりにまとめて覚えました。
ただ、テキストを読んでいるだけでも呼びなれないカタカナの地名や人名で退屈になってしまうので、自分なりにまとめると楽しく勉強できます。
⑥問題集をやりたおす
ここまで、インプットができればあとはアウトプットあるのみです。
問題集をやる際も、ただ問題を解くだけでなく「他の選択肢はどの遺産のことを言っているのか?」もあわせて考えると記憶の定着になります。
また出題の傾向もつかめるので対策しやすくなります。
問題をやる際に、答えの選択を書くのではなくそれぞれの選択肢がどこの遺産なのかを書いて勉強してみました。
⑦最新の世界遺産情報をチェック
なんと、試験ではテキストや問題集にのっていない最新の情報も出題されます。
ですので、試験の少し前から最新の世界遺産について検索をしたほうがいいでしょう。
- 2020年 世界遺産委員会開催されず
- 2021年 初のオンラインでの開催で2年分を審議@中国
- 2021年 日本の「北海道・北東北の縄文遺跡群」「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」2件が登録
- 2022年 ロシアのカザンで開催予定されていたが、ロシアが議長国辞退のため開催されず
- 2023年 1月にウクライナ、レバノン、イエメンから緊急的に3件追加され遺産数1,157件になる
- 2023年 9月サウジアラビアのリヤドで2年分を審議、日本からの申請遺産はなし
公式サイトやTwitterもチェックしてみましょう!
公式の対策資料もぜひ活用しましょう!
おまけ:グーグルマップ・画像検索でイメージをつけやすくする
公式のテキストには、画像で遺産が紹介されているものもありますが、文章だけの遺産もあります。
なかなか画像がないと、遺産のすごさや全体像が見えません。
ですので、画像がない遺産については画像検索してイメージづけることがおすすめです!
私はGoogleマップのストリートビューで遺産を見に行った気分になってました!(笑)
世界地図にも詳しくなれておすすめです。
まとめ:歴史や地理の基礎知識がなくても30時間の勉強で合格できる!
少しやる内容が多いように見えますが、私自身試験当日までに全遺産は覚えていません!(笑)
特に「世界の文化遺産」はボリュームも多いため、なんとなくでしか覚えていさんも3割くらいありました。(笑)
ただ、世界遺産検定は4択式のマークシートなのでそこまで完璧にアウトプットできなくても心配しないでください。
単語を聞いて連想できることが1・2個あれば大丈夫です。
一緒に世界遺産を勉強して、エア旅行した気持ちになりましょう!試験、頑張ってください。